「うちの子は人見知りが激しいな」
「将来内気な子にならないか心配」
「人見知りしなくなる方法はあるのかな」
このように、人見知りが激しい赤ちゃんを育てていると不安や心配ごとで頭を悩ませるなんてことはよくあるのではないでしょうか?
ただ、人見知りをするにはきちんと理由がありますので、それを知ることで少し人見知りに対しての不安を和らげることができるでしょう。
そこでこの記事では、温泉旅館の女将であり、4人の子供をもつ私が赤ちゃんの人見知りについて解説します。
赤ちゃんの人見知りとは
まず、赤ちゃんの人見知りについて解説します。
赤ちゃんの人見知りは主に6〜9ヵ月頃にはじまると言われています。
一般的に7〜9ヵ月に最も人見知りをすると言われていて、1〜2歳程度まで続くことがあります。
ただ、人見知りが終わる時期は、個人差が大きいため、いつまでに確実に終わるというものではありません。
人見知りが長い子もその子の個性として長い目で見てあげることが重要でしょう。
赤ちゃんが人見知りをする理由
この項では、赤ちゃんが人見知りをする理由について解説します。
人見知りをする理由は以下の3つです。
1.視力の発達によってパパママとそれ以外との区別がつくようになったから
2.好奇心と恐怖のバランスが取れないから
3.パパママに対する愛着が成長したから
それでは、それぞれについて解説していきます。
視力の発達によってパパママとそれ以外との区別がつくようになったから
赤ちゃんの人見知りは、赤ちゃんの視力の発達度合いに関係しています。
生まれたばかりの赤ちゃんはほとんど目が見えないため人見知りをすることはありません。
パパ・ママの顔を認識できるようになってから人見知りは始まっていくのです。
これまで光を感じる程度だったところから、物の色彩や造形がわかるようになった時に、安心できるものと不安に感じるものの違いがわかるようになります。
目が見えるようになると、毎日見たり、お世話をしてくれるパパママに対して安心感をいただくようになるでしょう。
そうなると、パパママとそれ以外の人の違いもわかるようになり、パパママ以外の人には不安を感じるようになります。
こうして違いを認識するところから人見知りは始まるのです。
好奇心と恐怖心のバランスが取れないから
赤ちゃんが人見知りをする理由の一つに、好奇心と恐怖心のバランスが取れないことがあります。
赤ちゃんの人見知りは恐いだけが理由ではないのです。
赤ちゃんは目の発達と同時に感情も発達し、色々なものに対して好奇心も抱くようになります。
そうなると、好奇心を抱いたものに近づきたいという気持ちと、未知のものから離れたいという恐怖心が同時に感情として発芽します。
この、真反対の感情を同時に感じるため、処理しきれずに泣いてしまうということも人見知りの理由なのです。
パパママに対する愛着が成長したから
パパママに対する愛着が成長したことも人見知りの理由の1つです。
パパママと毎日のように触れ、お世話をしてもらうと赤ちゃんもパパママに対して愛着を抱くようになります。
そうすると、安心感を感じるパパママとずっと一緒にいたいと思うようにもなるでしょう。
例えば、パパママ以外の人に抱っこされたり、だっこしている状態から床に降ろしたりした時に泣いてしまうのも、ここからきていると言えます。
人見知りをするということは、パパママに対する愛着を赤ちゃんも感じている証拠ですので、心配な気持ちも分かりますがとても可愛らしい行為でもあるのです。
赤ちゃんの人見知りへの対処法
この項では、赤ちゃんの人見知りに対してできることについて解説します。
・赤ちゃんの人見知りへの対処法は、以下の4つです。
・無理やり赤ちゃんの目を見ない
・慣れるまで無理に構わない
・パパママとその人の仲が良いというところを見せる
・様々な環境や人に出会う
それでは、それぞれについて解説します。
無理やり赤ちゃんの目を見ない
赤ちゃんの人見知りへの対処法の1つに、無理やり赤ちゃんの目を見ないというものがあります。
人見知りの強い赤ちゃんは、人見知りする対象に対して目をそらすという傾向があるのです。
そして、自分のことを見ていない時にその対象を観察し、安心できる相手なのかどうかを確かめています。
可愛くて赤ちゃんをずっと見てしまう気持ちはわかりますが、ずっと見続けてしまうと赤ちゃんがこちらを観察する時間を奪ってしまうため、その気持ちを少し我慢してこちらの様子を見せてあげましょう。
慣れるまで無理に構わない
慣れるまで無理に構わないというのも、人見知りをする赤ちゃんに対しては重要です。
先ほどの目を見ないというのと近い理由ですが、赤ちゃんはこちらに対して未知の状態である時に構い続けると緊張状態がずっと解けず、人見知りが和らぐことはありません。
人見知り中の赤ちゃんは、好奇心と恐怖心が葛藤している状況です。こちらに対して興味をもつような素振りが多くなってきたら、赤ちゃんの中の好奇心が高まっている証拠でしょう。
あくまで赤ちゃんファーストで、慣れるまでは無理に構わないようにしましょう。
パパママとその人との仲が良いというところを見せる
赤ちゃんの人見知りへの対処として、パパママとその人との仲がいいというところを見せるのも重要です。
赤ちゃんは目が見えるようになると、社会的参照という行動を取るようになります。
社会的参照とは、近しい人の情動からさまざまなことを学ぶ現象です。
そのため、人見知りをしている人とパパママとの仲が良い様子を見続けると、その人に対しての警戒心が和らぎ人見知りをすることが少なくなっていきます。
直接赤ちゃんとその人を近づけるのではなく、まずはパパママと仲の良い様子を見せるところから始めていきましょう。
様々な環境や人に出会う
様々な環境や人に出会うというのも、人見知りを和らげるのに有効です。
赤ちゃんは目に映る全てのことが刺激的で学習対象になります。
そのため、様々な環境や人に出会うことで少しずつ他人に慣れていくのです。
直接触れさせなくても、ママ友と喋っているところを見せたり、公園へ散歩に行きそこで遊んでいる子供達を見せるなどで大丈夫です。
ただ、人見知りにも個人差がありますので、様々な人に会うのが適している子や、少しずつ身近な人に慣れていくのが適している子など様々ですので、様子を見ながら慣らしていきましょう。
まとめ
ここまで赤ちゃんの人見知りについて解説してきました。
前提として、人見知りが始まる時期や強度、終わる時期には個人差があり、それは優劣ではなく個性です。
人見知りが強かったり、長引いたりすると心配になる気持ちは非常によく分かりますが、長い目で見てあげると良いでしょう。
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